うちでは2番目の古株。ショベルノーズの飼育記録についてまとめていきます。
ショベルノーズキャットについて
ショベルノーズキャットは最大50cmほどまで成長する南米原産のナマズです。
ナマズのイメージから離れたスマートな体系をしており、最大の特徴は「ショベルノーズ」の由来にもなった平べったく伸びた吻(口先)です。採餌の際にはこの吻を振り回すようにして餌を吸い込みます。
ナマズといえば、ニホンナマズやレッドテールキャットのように底にべったり腹をつけていたり、カイヤンやドルフィンキャットのように中層を泳ぎ回る種類が多いですが、本種はどちらにも属しません。
通常は中低層をホバリングするようにゆったりと泳ぐことが多いです。幼魚期は擬態のためか、水槽壁面やパイプに沿って垂直の姿勢でじっとしていることもあります。
神経質な性格の個体が多く、突発的に泳ぎ回ることも多いので注意が必要です。
また、底に腹をつけているときは
捕食関係にならない魚となら混泳は容易です。他魚に対してはまれに追い返すよな態度をとるくらいで、しつこく追い回すようなことはしません。むしろ危惧すべきは被虐対象になることで、本種と同体格の攻撃的な魚との混泳は避けた方が良いでしょう。(我が家ではノーザンバラムンディにぼこぼこにされました。)
他の魚を押しのけてまで餌を食べようとするので、その辺も注意が必要かも。
このナマズには「脱皮する」といった珍しい生態があります。脱皮といっても蛇や虫のようにキレイな抜け殻から出てくるわけではなく、ぬめぬめした体表面の粘膜が剥がれる感じ。
怪我をしているときや、新しい環境に移ったときなどに脱皮することが多く感じます。治癒目的なのでしょうか?
また、自身の抜け殻を食べる様子も多く見かけます。
脱皮する様子はこちら↓
【飼育記録】
2019年4月
チャームにて購入。体長は7cmほど。
マツモに寄りかかるように鎮座しています。
餌は冷凍アカムシとメダカ。
腹がパンパンになるまで食べます。
2019年5月
1か月で15cmほどまで成長。
人工飼料への反応は良くないが、成長は止まらない。
逆立ちがマイブーム...?
今は亡きカショーロが懐かしい...
乗られてもお構いなし
2011年11月
飼育開始から半年ちょい。体長は20cmを少し超えるくらい。
ノーザンが餌を全部食べるのでセパレーターを設置しています。
2020年11月
仕事から帰ってくると水槽から水漏れが発生...
焦って魚を避難させているとショベルノーズを床に落としてしまいました。
すると「ズキッ!」と利き手に激痛が。
ショベルノーズの胸鰭が指を貫通していました。
抜こうにも細かい「かえし」がついているのか、ピクリともしません。
このままだとショベルノーズが死ぬし、僕は指が痛いし、水槽は水漏れ起きしてるし散々でした。
仕方なく、ニッパーでショベルノーズの胸鰭を切断し、血まみれの指は絆創膏とテーピングで応急処置。
生きた魚を素手で持ってはいけないと身をもって学びました。
その後、切断した胸鰭は2か月ほどで回復しました。
2021年1月
避難水槽から120cm水槽に移動。
体長は35cmほどまで成長し、我が家ではノーザンバラムンディと並んで一番大きい魚です。
2021年8月
水槽の場所を移動。
混泳相手はオスカーとメガロドラス。