ガボッツで良型シーバスを釣った翌日。
「ド日中で釣れるんだからマズメ時なんて爆釣っしょw」
なーんて単純な思考で同じポイントにエントリーした。
そして同じピンに直行し、昨日と同じくガボッツ90を投入。
…
…
…
釣れない;;
そんなこんなで別のピンを撃っていると、上流側からボイルが聞こえた。
バッシャン!バッシャン!
…これ、ほんとにボイルか?
と上流を見て目を凝らす。
瞬間、全身に鳥肌が立つ。
浅瀬に何かいる。
魚ではない、
獣が水から頭を出して暴れている。
安全地帯である車までは500mほども離れている。
そもそも車に戻るには、それがいる浅瀬を通らなければならない。
逃げ場がないのだ。
一瞬、死を覚悟したが、友達0人の高校生活を冷静沈着キャラで乗り切った(?)自分の体は落ち着いて行動した。
ロッドを安全な場所にそっと置く。
右手に〆ナイフ。
左手に撮影用の一脚を持つ。
一脚でけん制しつつ、やべえときは利き手のナイフでヤる作戦。
ライフジャケットは動きを悪くするが、防具になるので着たままにした。
近づいたら◯す。震える身体の恐怖を◯意で塗り固め、覚悟を決める。
そうして獣を睨みつけて数秒。
ワオーン!
獣が遠吠えをあげた。
犬かよ!w
熊じゃなくて良かった~
と身体から力が抜け、安堵して飼い主を探す。
???
それらしき人影はどこにも見当たらない。
対岸から泳いできたのか???
いや、対岸にも誰も居ない。
…獣の正体はわかったが、事態は好転しなかった。
野犬は野犬でやべえって…
しかも遠吠えして仲間呼んでるんじゃねえの?
俺、野犬にリンチされて死ぬの?
ミ◯ン×ヘ◯ガーの◯ョ◯絵が脳裏に浮かんだ。
あんな死に方やだよ~
しかし、自分にできることに変わりは無いので、ナイフと一脚を持って臨戦態勢を取り直した。
しばらくすると、犬が近づいてきた。
心臓のBPMが上がる。
覚悟を決めるときが来た。
もともと犬を飼っていた身からすると犬を◯すのは気が引ける。
頼む!俺を見てビビッて逃げてくれ!
…
…
犬は自分の10mほど前を走って下流へと消えていった。
助かった…
俺も犬も無傷で事態は終息した。
その後、ロッドを回収し、さっさと車に戻った。
遭遇した犬には首輪が着いていた。
脱走犬だったのか、放任主義な飼い主が放った犬だったのかはわからない。
SNSで脱走犬について調べたが、なにも得られなかった。
犬の放し飼いは怖いからやめて欲しい。そう思った朝マズメでした。
しばらくあのポイントには行けないな;;